カロリーメイトの新CMはご覧になりましたか。
以前、同商品のCM『見えないもの』編もご紹介しましたが、
毎回、どうしてこんなにいいものを作れるのか…と唸ってしまいます。
目次
背中を少しだけでも押せるような楽曲を
先日、RADWIMPSの野田洋次郎さんの、
今回のCM楽曲作成にあたってのインタビューが公開されまして、
それを聴いて、その疑問が解けました。
「このコロナ禍を生きるほぼすべての人が苦難に直面している世の中で、
背中を少しだけでも押せるような楽曲を作っていただけませんか。
そういうCMにしたい」という依頼を受け、
それに対して野田さんは、「是非」と答えたと…。
「こういう時期だからこそ、伝えられるものがあるのではないか、
ここから少しでも光に向かっていけるような作品にできたら」という考えが語られています。
なるほど、と思いました。
この想いを、きっと全制作陣が共有していて、毎回心を込めて作られているのだろうと感じました。
だから毎回、カロリーメイトのCMはこんなにも心に響くものとなっているのですね。
揺るぎないものが欲しかった
揺るぎないものが欲しかった
壊れない意志が欲しかった
色々なものを諦めなきゃいけない状況に置かれたり、
歩んでいこうとしていた道が困難なものとなり心が折れそうになっていたり、
なんだかわからないけれど、閉塞感・無力感から動けなくなっていたり、
そんな、いろんな人がそれぞれの苦しさを抱えていて。
…でも、これってコロナ禍ではなくても起こりうる、普遍的な苦しみでもあって。
生きていくってそもそもとても大変で。
簡単には生きていけない世界で、
どうやって生きていくか。
答えのない問いに対して、
考え続けるということ。
そうやって生きていくんだということ。
この大変な時期、大変な世界で、生きていくにあたり、
一つの指針を示してくれるような、そんな気がしました。
RADWIMPS 『鋼の羽根』
RADWIMPSの公式チャンネルでも『鋼の羽根』フルバージョンが上がっていたので、載せておきます。
MVもとてもいい。
私は2週間前くらいから何十回と聴いていた曲なのですが、
MVを見ながら改めて聴いたら、さらにぐっとくるものがありました。
また、彼らがMVに歌詞をこのような形で載せることはあまりなかったように思います。
いつも、野田洋次郎さんの歌詞はとても良くて。
でも今回、野田さん自身、しっかりとその言葉を聴き手に届けたいと思われているのかなと、そんな気がしました。
揺るぎないものが欲しかった
奪えない「今」が欲しかった
「可」も「不可」もなく
「マル」でも「バツ」でもない日々が
得体の知れない誰かの思うツボみたいで
どうせなら頭に「大」のつく「革命」か「惨敗」をしよう
10年来のRADWIMPS好きとしては、このテーマは彼らは昔からずっと歌ってきたことだとは思うのですが。
でも今、この時期に、このMVや、CMとのタイアップで発表することの意味はとても大きいとも思いました。
「こういう時期だからこそ、伝えられる」と野田さんが語られたように、
多くの人が、同じものの影響で苦しみを共有している今だからこそ、
より多くの人の心に響く楽曲となっているのだろうと思いました。
CMと、公式MVと、是非両方ご覧ください。