PC作業やPS5等のゲームをする上でモニターはとても重要な存在です。
モニター1つであなたの人生を変えてくれるデバイスです。ここは拘るべきです。
私はフルHD27インチワイドをデュアルモニターとして利用していますが、4Kモニター1枚の方が良いのではないかと思うようになりました。
そして、ケーブルが混雑してしまうモニター裏の配線類ですが、USB Type-Cの普及によりケーブル1本でUSB、映像、音声、給電までできる素晴らしさ。そんなスマートデスクに憧れますよね。
更に欲をかいて、PS5で高画質なゲームを楽しみたいですよね。同じような方は多いのではないかと思います。
本記事では、PC作業はもちろん、PS5でゲーム(FPSは除く)も楽しめるモニター探しをしていきたいと思います。
目次
デュアルモニター VS 4Kモニター VS ウルトラワイドモニター
結論、4Kモニター1枚で十分です。
試験的にフルHD27インチモニターを1枚で利用してみたのですが、WIndows10や11では画面分割が容易であり、画面が広ければ十分1枚でも作業できる。むしろ1画面の方が集中できる。ということです。
2画面欲しい場合はノートPCを接続して、画面拡張すれば良い話ですしね。
ウルトラワイドモニター。憧れますよね。わかります。PCのみ利用ならば強くお勧めします。
しかし、今回はPC兼PS5利用としてはニーズに合っておりません、
ウルトラワイドモニターでPS5の画面出力すると21:9の幅に合わず、画面端が切れて出力されてしまいます。フルスクリーン表示することもできますが、横に伸びて表示されてしまうのでこれは論外です。
ウルトラワイドモニターは仕事向けですね。
パネルの種類を比較
モニター選びをする上で、パネルの種類も重要なポイントです。パネルの種類は、「TN」「VA」「IPS」の3つが主流です。有機ELも普及してきていますが、かなり少数かつ高額なので割愛します。
「TN」は、比較的安価なパネルで、応答速度が速く、リフレッシュレートが240Hzまで対応しているのが特徴です。ただし、鮮明さに欠けます。
「VA」は、コントラスト比が高く、たとえば、黒色が締まった黒色で表示されるのが特徴です。ただし、暗いシーンでは画面全体が真っ黒に見えることもあり、細かい部分を確認しづらくなります。そのため、ゲームには不向きです。
「IPS」は、視野角が広く、色彩が非常に美しいのが特徴です。応答速度は低いですが、最近のモデルでは応答速度が速いのが発売されてきました。比較的に最も価格が高めです。
駆動方式 | TN | VA | IPS |
価格 | ◎ | 〇 | △ |
色再現性 | △ | 〇 | ◎ |
視野角 | △ | 〇 | ◎ |
コントラスト | △ | ◎ | 〇 |
応答速度 | ◎ | △ | 〇 |
リフレッシュレート | ◎ | 〇 | △ |
適した用途 | ゲーム | 映像鑑賞 | クリエイター |
迷ったら「IPS」を選べば間違い無しです。今回は「IPS」に絞って探すことにします。
HDR(ハイダイナミックレンジ)の実装有無
HDRとは、High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略称で、従来のSDR(スタンダードダイナミックレンジ)に比べてより広い明るさの幅(ダイナミックレンジ)を表現できる表示技術になります。
昨今のテレビにも「HDR」表記をよく見かけるようになりましたね。
現在、UHD Blu-ray(UHD BD /4Kブルーレイ)で採用されているものが「HDR10」といわれているHDRの規格です。これまで一般的な映像(SDR)の最高輝度は100nitsだったのに対し、HDR10では作品により1,000nits~10,000nitsへと大幅に拡張されています
HDR10は映像側の規格
HDR10というのは、簡単に言えば、映像が10bitでの明暗差を記録しているということを示しています。
なので、HDR10対応モニターというのは「HDR10の映像を出力できるモニターです。」ということですが、モニターによって表現できる明暗差はまちまちであり、HDR10対応というだけです。
Display HDRはHDRモニターの性能を表している
そうした状況から、モニター業界で定められたのが「Display HDR」です。
DisplayHDRには現在7種類の規格が存在していて、その内、主に市場に出ているのが下記の3種類です。
最小 ピーク輝度 | 色の範囲 | 典型的な調光 技術 | 最大 黒レベル 輝度 | 最大 バックライト調整 待ち時間 | |
---|---|---|---|---|---|
DisplayHDR 400 | 400 | sRGB | 画面レベル | 0.4 | 8 |
DisplayHDR 600 | 600 | WCG | ゾーンレベル | 0.1 | 8 |
DisplayHDR 1000 | 1000 | WCG | ゾーンレベル | 0.05 | 8 |
単純にDisplayHDR 「400」等の数字が大きくなればなるほど高性能なモニターになります。
IPSパネル採用品になるともともとのパネルのコントラスト比が低いので、よりバックライトの制御が高度になり難しくなるため価格が上がってしまいます。そのため、600以上は値段が20万クラスに…。論外です。
DIsplayHDR400モニターと普通のHDR10対応モニターでは、輝度の差にあまり違いはないことが多いので、この2つのどちらかが表記しているモニターを選ぶことにします。
リフレッシュレートと応答速度の関係性について
リフレッシュレートとは1秒間にどれだけ画面が更新されるか。になります。
よく耳にするヌルヌルに動くの原理はリフレッシュレートが高いと実現することができ、数値が大きいほど画面の表示が滑らかになります。
ps5は最大120Hz対応していますが、ソフトは4K/60Hzが主流。PS4では最大でも60Hzとなっています。
つまり、4K/120Hzに対応したモニターを購入する必要はありません。60Hz以上あれば十分です。
FPSなど描画速度が求められるゲームをプレイする場合は、120Hzくらいの高リフレッシュレートのディスプレイを選ぶのが良いですが、私はやらないので60Hz以上あれば良しとします。
一般的なモニターは60Hz程度になりますので、最近のモニターであればほとんどが要件を満たしていますが、モニター選びでは重要なポイントですので、必ず確認しましょう。
次に応答速度とは、画面上のドットの色が黒から白へ(白から黒)と切り替わるまでに要する時間のことです。
FPSをするのであれば、応答速度は1ms以下を推奨されています。応答速度が遅いモニターだと、残像が残ってしまったり、ぼんやりとした映像になってしまったりと、コンマゼロ秒を争うFPSなどでは支障が出てしまいます。
応答速度はリフレッシュレートよりも速いことが重要です。
現在主流のゲーミングモニターは「144Hz駆動」が多いので、1秒あたり144回。逆に言えば6.94ミリ秒ごとに画面をリフレッシュするので、応答速度は少なくとも7ミリ秒以下じゃないといけません。
必要な応答速度について下記にまとめてみました。
リフレッシュレート | 更新速度 | 必要な応答速度 |
---|---|---|
60Hz | 16.67ミリ秒 | 最低でも17ミリ秒以下 |
144Hz | 6.94ミリ秒 | 最低でも7ミリ秒以下 |
160Hz | 6.25ミリ秒 | 最低でも6.3ミリ秒以下 |
240Hz | 4.17ミリ秒 | 最低でも4.2ミリ秒以下 |
気にかけるべきは144Hz以上なので、実はほとんど気にしなくてもOKです。
また、これらの条件を出力する為にはケーブルも拘らなくてはなりません。過去にHDMIケーブルについて記事を作成していますので、下記にリンクを貼っておきます。
意外と知られていない!?HDMIケーブルの規格差を理解して機器の性能を発揮しよう
今回求めているスペックまとめ
上記記載の内容を踏まえ、今回求めているスペックを私が今使っているモニターと比較してまとめてみました。
項目 | 現状 iiyama G2730HSU | 希望 |
---|---|---|
インチ数 | 27 | 27 |
解像度 | フルHD | 4K |
パネル | TN | IPS |
HDR | 非対応 | HDR10 or DIsplayHDR400 |
リフレッシュレート | 75Hz | 60Hz以上 |
応答速度 | 1ms | リフレッシュレートに応じて |
入力端子 | HDMI,Displayport,D-Subミニ15Pin | HDMI,Displayport,USB Type-C |
アスペクト比 | 16:9 | 16:9 |
こうみると現状モニターと結構差が出ますね。購入価値有りです。
この条件を満たすモニターを比較してみたいと思います。
おすすめ27インチ4Kモニター
条件を満たす同クラスでおすすめの27インチ4Kモニターを比較をしてみました。
製品 | Dell U2720Q(U2720QM) | LG 27UL850-W | BENQ EW2880U |
HDR | DisplayHDR400 | DisplayHDR400 | HDR10 |
入力端子 | USB-C x 1, HDMI x 1, Display Port x 1 | USB-C x 1 HDMI x 2, Display Port x 1 | USB-C x 1, HDMI x 2, Display Port x 1 |
ベゼルレス | 4辺 | 3辺 | 3辺 |
給電電力 | 90W | 60W | 60W |
USBハブ | 4ポート | 2ポート | ー |
応答速度 | 5ms | 5ms | 5ms |
スピーカー | ー | 5W+5W | 3W+3W |
価格 | 64,800円 (U2720QMの価格) | 66,645円 | 56,800円 |
発売日 | 2020/4/16 | 2018/12/13 | 2021/11/29 |
見た目の好みが出ると思いますが、この3機種ならどれを選んでも間違い無しです。
私はDELL U2720Qを一押しします。見事なバランス。4辺ベゼルレスだし、USBハブも4ポートあってこの値段は買いです。
おわりに
27インチのおすすめモニターを見つけ出すことができました。本当は湾曲(曲面)モニターが良かったのですが、条件を満たすモデルが見つからないんですよね…。もしあれば教えてください。
近年、24・27・32インチモニターが主流になっています。
私は27インチモニターを使っていて不満がないので、27インチと考えていましたが、32インチでもいけるのでは…と欲が出てきました。
32インチ使用感レビュー等を確認してみると、32インチは大きすぎる。迷ったら32インチ。と意見が様々あります。もちろん27インチと比べ金額も大きくあがるので、これはもう少し検討する必要が出てきました。
今回はPC兼PS5向け27インチモニターの紹介でしたが、次は同条件機能を実装する32インチの4Kモニターを探したいと思います。
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