目次
はじめに
『竜とそばかすの姫』、次々と最新情報があがっていますね。
中でも、HPで公開されている「Making of 竜とそばかすの姫」#1~#5の動画は、短時間ながら見ごたえがあります。
といいますのも、映画公開前にここまでまとまって制作陣の紹介をすることってありましたっけ、と。
細田監督がこのアニメ映画を作り上げていく上でのこだわりや思い入れ、意気込みがとても伝わってきます。
今回はそれらの動画の中で紹介されていた内容から一部ピックアップしてこちらで紹介させていただきたいと思います。
より詳細を知りたくなった方は是非、こちらのHPにリンクもありますので、ご覧ください。
『竜とそばかすの姫』公式HP:https://ryu-to-sobakasu-no-hime.jp/
仮想現実の世界
エリック・ウォン氏
前の記事でもご紹介させていただきましたが。
(細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』最新情報 ~世界的なクリエイターが集まった~https://newvivi.biz/ryu-to-sobakasu-no-hime2/)
全世界で50億人以上が集う仮想世界<U>。
それをデザインするって、なかなか誰に決めたらいいのかと難しく、
細田監督自らネット上で探し出してコンタクトをとったそうなのですが、
「すごくいいビジュアルがあって、これ誰だ?!ってなって」とその時の興奮を語られています。
それがこの方、新進気鋭の建築家でデザイナー。
30歳くらいの建築家で、大学で教鞭をとっておられるとのこと。
「仮想建築家」と細田監督が表現される場面もありましたが、
『サマーウォーズ』で出てきた仮想空間「オズ」の世界の延長であってほしいというイメージもあるそうで。
「フラットでグラフィカルな世界」というのを、エリックが表現してくれた、と監督は言います。
監督の元にはエリックからいくつものイメージデザインが送られてきたという。
そこから二人でイメージを共有、アイディアを出し合い、協議を重ね、
辿り着いたのが、コードハープをイメージしたデザイン。
イメージはレゴを組み合わせたような街であるといいます。
エリック氏はイギリスのロンドン在住。
コロナ禍ということもあり、家で一人で考えていたそう。
イギリスは大変だったと想像しますが、
リアルで会えないコロナ禍という状況と、映画の中のインターネットを介して繋がる<U>という仮想世界との不思議な関連性も興味深いですね。
現実の世界
素晴らしいのは仮想世界のイメージにとどまりません。
リアルの世界の美術もまた、こだわりが感じられます。
物語の舞台は高知県。
川も大事なアイテムとして出てくるそうで、モデルの土地が決まったのも、「川の美しさ」が決め手だったと言います。
仁淀川、一級河川で、水質は全国1位の川ですね。
リアルに。しかし、絵だからこそ表現できるもの。
そこを追及して描かれるリアルな風景も見逃せません。
音楽の世界
今作では、細田守監督とは初タッグを組むという、岩崎太整さんが音楽監督を務めます。
『モテキ』『巨神兵東京に現わる』などの音楽を手掛けてきた作曲家。
特殊なオファーだったそうで。
<U>という世界観、そこはダイバーシティ、多様性を含んだ世界観というのが大きくある。
そして面白いのは、岩崎さん自身、作曲家同士がコンタクトをとれて意見を出し合って、「工場みたいな感じで、何人か作家がいて」、ということはやってみたかったと。
そういうコンセプトを監督に話したら、そういうつもりで他の音楽家と話してみる、と。
そうして、ジャンルを超えた複数の作曲家が作品に参加することになったそうで。
●坂東祐大:
作曲家・音楽家。数々のアーティストの編曲やドラマの曲などを手掛ける。
米津玄師の『海の幽霊』『馬と鹿』『パプリカ』にて共同編曲も行っている方。
●Ludvig Forssell:
スウェーデン出身。ゲーム音楽を多く手掛けてきた方。
などなど、岩崎さんが自ら声をかけた音楽家が集結しました。
そうして作り上げられた楽曲を、最大74名のオーケストラで奏でられ、
作中の世界観により深みと説得力を与える音楽となっているのだろうと想像し、今からとても楽しみです。。
そして、5人の合唱隊。
作中に登場する合唱隊のメンバーも豪華といいますか個性的と言いますか。
森山良子、中尾幸世、坂本冬美、岩崎良美、清水ミチコ…
細田監督のキャスティングだそうです。
Making動画の中で少しだけ歌唱場面が映されていましたが、とても力強く、迫力のあるハーモニーとなっていました。
さらに!
メインテーマ『U』は、今話題の音楽家・常田大希さん率いる気鋭の音楽集団・millennium paradeが書き下ろした楽曲を、
主人公すず/ベル役を演じる中村佳穂が歌唱する。
もう、本当に豪華ですね。
予告映像2
こちらが、また新たに公開された2つ目の予告編です。
おわりに
最近毎日のように最新情報が更新されていて、
7月の公開に向けて広報部がスパートをかけてきている感じがしますね。
わくわくしながら、最新情報も楽しみながら、
公開を待ちたいと思います。