以下は、Windowsシステムのマスタイメージの構築と復元の手順の詳細です。

今回は、Windowsシステムのマスタイメージの構築およびその復元手順について詳述しています。マスタイメージは、システムのクリーンな状態を再現し、迅速かつ効率的に複数のデバイスに展開するために使用されます。

本手順では、システムの一般化と初期セットアップ状態へのリセットを行うsysprepツールを使用し、Windows PE(Windows Preinstallation Environment)を用いてシステムのバックアップおよび復元を行います。これにより、標準化されたシステム環境を容易に複製することが可能となります。

この手順書は、以下のステップで構成されています:

マスタイメージ構築手順

  • システムの一般化とシャットダウン
  • Windows PEでのブート
  • ドライブ名の確認
  • Windowsドライブのイメージコピー

復元手順

  • Windows PEでのブート
  • Cドライブのフォーマット
  • イメージファイルの展開

各ステップは具体的なコマンドとともに説明されており、システム管理者が手順に従って確実にマスタイメージの構築および復元を行えるようになっています。

以下に、詳細な手順を示します。

マスタイメージ構築手順

① sysprepで終了

  1. ローカルAdministratorアカウントでログインします。
  2. sysprepコマンドを使用してシステムをシャットダウンします。これにより、システムは一般化され、再起動時にOOBE(初期セットアップ画面)が表示されます。

コマンド:

cd \windows\system32\sysprep\
sysprep.exe /oobe /generalize /shutdown /unattend:.\Unattend.xml

注意点:

  • sysprep実行後にシステムを再起動しないでください。設定が変更される可能性があります。

② Windows PEでブート起動

  1. 事前に作成したWindows PE(Windows Preinstallation Environment)メディアを使用してシステムを起動します。これは、システムの通常のWindows環境を起動させないためです。

③ 各ドライブ名確認

  1. ドライブ名を確認するために、diskpartコマンドまたはnotepadを使用します。
echo list volume | diskpart

もしくは、notepadを起動し、ファイルの「開く」ダイアログでドライブ名を確認します。

④ Windowsドライブを外付けにコピー

  1. dismコマンドを使用して、Windowsのイメージを外付けHDD(例:Dドライブ)にキャプチャします。

コマンド:

dism /Capture-Image /ImageFile:d:\sysprep.wim /CaptureDir:c:\ /Name:"Windows10 Pro"

オプションの説明:

  • ImageFile: イメージの保存先とキャプチャの名前
  • CaptureDir: イメージ対象のドライブ名(通常Cドライブ)
  • Name: イメージファイルのラベル名

復元手順

① Windows PEで起動

  1. Windows PEメディアを使用してシステムを起動します。

② Cドライブをフォーマット

  1. formatコマンドを使用して、Cドライブをクイックフォーマットします。

コマンド:

format C: /Q

③ イメージファイル(.wim)をCドライブに展開

  1. dismコマンドを使用して、保存されているイメージファイル(例:Eドライブのsysprep.wim)をCドライブに展開します。

コマンド:

Dism /Apply-Image /ImageFile:E:\sysprep.wim /Index:1 /ApplyDir:C:\

注意点:

  • 「\」は入力できない場合があるため、バックスラッシュで入力してください。

以上が、Windowsシステムのマスタイメージの構築と復元の手順です。この手順を実行することで、システムのクリーンな状態を簡単に複製および復元できます。

おわりに

このドキュメントでは、Windowsシステムのマスタイメージの構築および復元手順について詳述しました。これらの手順を正確に実行することで、システム管理者は標準化された環境を迅速に複製および展開することが可能になります。

システムの一般化とバックアップ、そして復元のプロセスは、効率的なITインフラ管理において非常に重要です。特に大規模な組織においては、システムの一貫性と信頼性を確保するために、マスタイメージの利用が不可欠です。

本手順書を参考にすることで、管理者はトラブルシューティングの時間を削減し、システムの運用をよりスムーズに進めることができます。また、予期せぬ障害が発生した際にも迅速にシステムを復旧させることができるため、業務の継続性を高めることができます。

今後も本ドキュメントを活用し、安定したシステム運用に役立ててください。