
目次
はじめに
2021年も気づけばもう大晦日。
明日からまた新たな1年がまた始まりますね。
皆様にとって、どんな1年でしたか。
嬉しい1年でしたでしょうか。
悲しい1年でしたでしょうか。
慌ただしく過ぎ去った、
代わり映えのしない1年だった、
我慢続きの1年だった、etc…
皆それぞれの思い出があることでしょう。
来年はどんな年になるのでしょうか。
ところで、皆さんは「干支」ってご存知でしょうか。
来年2022年は寅年ですが、干支でいうと「壬寅(みずのえとら)」です。
干支って何?
陰陽五行説という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。
古代中国では、『陰陽説』と呼ばれる思想(万物はすべて「陰」と「陽」の2つの要素に分けられるとする)と、
『五行説』と呼ばれる思想(万物はすべて「木」、「火」、「土」、「金」、「水」の5つの要素からなるとする)
という思想がありました。
これらを組み合わせた思想が「陰陽五行説」であり、それを「十干」に当てはめるようになりました。
【十干:甲(きのえ)・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)】
一方で十二支は、ご存知、12か月の順を表す呼び名に、12種の動物を当てはめるようになったと言われています。
【十二支:子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)】
干支は、この「十干」と「十二支」を組み合わせた暦のシステムで、60通りの組み合わせがあります。
毎年干支が変わり、60年で一巡します。
つまり、あなたが生まれた年の干支は、あなたが還暦の時に同じ干支となるわけです。
そして、この「十干」と「十二支」にはそれぞれに込められている意味があり、
その60通りの組み合わせで、毎年異なる意味がその1年に付与されることになっています。
「壬寅」はどんな年?
さて、前置きが長くなりましたが、来年の「壬寅」は、それではどのような意味のある年なのでしょうか。
「壬」は、十干の九番目、水の陽にあたります。
「水」は静寂、堅守、停滞、冬の象徴。
「陽」は激しい・大きいといった意味。
つまり「壬」は、厳冬、静謐、沈滞といったことを表します。
「寅」は十二支の3番目で、生命の循環でいえば初めの位置に近く、誕生を表します。
「寅」の文字は「螾(ミミズ)」の意味を持ちます。「螾に通じ、春の発芽の状態」、
すなわち、豊穣を助けるミミズが土の中で動き、芽吹きが始まった状態のことをいいます。
つまり「寅」は、暖かくなって虫たちが蠢き、春の胎動を感じさせるイメージです。
「壬」と「寅」の関係は、「水生木」の「相生」と呼ばれる組み合わせで、
これは水が木を育み、水が無ければ木は枯れる。つまり「壬」が「寅」を補完し強化する関係となっています。
これらを合わせ考えると、2022年の干支「壬寅」は、「陽気を孕み、春の胎動を助く」、
冬が厳しいほど春の芽吹きは生命力に溢れ、華々しく生まれることを表していると言えます。
言い換えるなら、春に大きく花開くためには、地道な自分磨きを行い、実力を養う必要があるということです。
苦しくても地道に自分を磨き、本質的な実力を養っていく必要がありますが、
それによって、華々しく花開くのです。
2022年の万物に共通する意味ということですが。
昔の人が適当に意味をつけただけのなにかでしょと侮ることなかれ。
陰陽五行説については中国ですが、このように、太陽のめぐりや、循環する暦のシステムは、
古代ローマ、古代エジプト、古代ケルトでもみられているものです。
現代でも解明できないほどに、非常に優れた文明を生み出した人類のベースに、
このような宇宙の理が据えられているということです。
もちろんそれが全てではないにしても、大切な何かが含まれていると考えてみてもいいのかもしれません。
おわりに
堅苦しい記事になりましたが。
2021年、お付き合いくださり有難うございました。
厳しい冬を実感するかしないか、まだわかりませんが、
華やかな春の芽吹きに向かって進んでいけるよう、
大地をしっかり踏みしめ、一歩一歩確実に力をつけていきたいです。
2022年も引き続き、どうぞよろしくお願いします。
新しい1年が、皆さんにとって、幸多き1年となりますように。