5Gとは

最近普及してきている「5G」とは、第5世代の通信技術のことで、「5G(ファイブジー)」と。
大きな特徴として、下記の3点があります。

①高速大容量
「Massive MIMO」と呼ばれるアンテナ技術によって、高速大容量を実現します。
更に、ビームフォーミング(電波を絞り、特定の方向へ発射する技術)を組み合わせることにより、電波強度を上げ、遠距離での高速通信を可能としました。

②高信頼・低遅延通信
「エッジコンピューティング」という通信時間を短くする技術です。
従来と比べ、通信経路が短くなる為、リアルタイム性を確保することが可能です。

③多数同時接続
「グラント・フリー」という技術です。
通信接続する際、端末と基地局間で利用する周波数や利用時間のやりとりが行われます。その後、事前許可(グラント)が発行され、通信することができます。
5G導入後では、通信経路がシンプルとなり、事前許可無し(グランド・フリー)でデータ通信が可能となりました。輻輳を回避することができるので、デバイスの同時接続を多くすることができるのです。

また、4Gとの違いを下記にまとめてみましたのでこちらを確認して頂けるとわかると思います。

項目4G5G違い
通信速度Max1GbpsMax20Gps20倍
同時接続機器数10万デバイス/㎢100万デバイス/㎢10倍
遅延速度10ms1ms10分の1

実現可能になるもの

■IoT普及促進
5G導入後、IoT化は加速していきます。
あらゆるモノがインターネットへ繋がり、これまでわからなかった情報が得られることで、業務効率が高まる生活が便利になる。というものです。

■遠隔技術
建設機械の遠隔操作や遠方にいる医師から遠隔で手術を行う。そんな時代がくるのかもしれません。

■自動運転
インターネットと繋がった「コネクテッドカー」によって、運転者や外の状況を把握し、交通事故や交通渋滞を低減します。

■4K/8Kのライブストリーミング配信やVR技術の進化
マルチアングルでスポーツ観戦等が可能になります。
たとえばバンドのライブであれば、それぞれのメンバーに対する固定カメラの映像を同時に楽しむこともできるし、一部のメンバーだけを拡大して視るということもできます。

問題点・デメリット

■サイバー攻撃の影響力向上
今までとは比べものにならないほど多くの機器がネットワークに接続されます。
機器増加に伴い、サイバー攻撃のターゲットも増えてしまうので、人の手によるセキュリティ対策だけでは、追いつかなる可能性が懸念されています。

■現時点では対応端末が少ない
4G利用前提である端末では利用できず、5G対応端末を購入しなければなりません。
端末数は少なく、日本では特に復旧が遅れています。

まとめ

5Gは「超高速化」「超多数同時接続」「超低遅延」を特徴とし、社会インフラを一新させる可能性があるほどの通信システムです。
スマートフォンのような機器だけではなく、あらゆる端末がアプリなどのシステムと連携していくことが予想されます。
私たちの暮らしが豊かになることが期待できるといえるでしょう。
(私が住む地域ではほど遠い未来だと思いますが…。)