自宅や職場でDHCP環境を利用している方は多いかと思います。
DHCPで接続されたPCやタブレット、プリンター等のIPアドレスは自動で決められるのではなく固定化したいですよね。
ちまちまと接続する側の設定で固定IPアドレスを設定するのも良いですが、手間ですし、何よりスマートではありません。
さて、ルーター側で一元管理していきましょう。
目次
概要
今回はYAMAHAルータを使ったDHCP環境化で接続されたクライアントを固定IPに振り分ける方法について紹介します。
使用する機材 YAMAHA RTX810
GUIでは設定することができないので、コマンドを実行して設定することになります。
設定方法については下記手順でOKです。
設定方法
1.ルータにログインしたら「詳細設定と情報」をクリックする。
2.「本製品の全設定(config)のレポート作成」の「実行」をクリックする。
3.”DHCP configuration”の項目まで画面をスクロールして、下記から始まるコマンド行を(コピーするなりして)控えておく。
dhcp scope
dhcp scope bind
dhcp scope option
4.最後までスクロールして「戻る」をクリックする。
5.「コマンドの実行」の「実行」をクリックする。
6.コマンド入力のテキストボックスに先ほど控えておいたコマンド設定を貼り付ける。
7.変更する内容に応じて以下のように書き換え・追加する(変更対象の部分のみ残して、変更のない行は削除する)
入力が終わったら「設定の確定」をクリックする。
①DHCPで割当てするIPアドレスの領域を変更する場合
dhcp scope <識別番号> <割当IPアドレス範囲始点>-<終点>/<サブネットマスク>
・割当IPアドレス範囲始点、終点の部分を変更後の数値に書き換える。
・識別番号、サブネットマスクはそのまま。
・このコマンドを実行すると、"dhcp scope bind"および"dhcp scope option"コマンドの設定が削除されるので
それらの設定で変更がなくてもすべて再入力する必要がある。
②DHCPで割り当てる固定IPと、割り当て先端末の指定(MACアドレス)を追加・変更・削除する場合
(追加)dhcp scope bind <識別番号> <割当てるIPアドレス> ethernet <割当て先端末のMACアドレス>
(削除)no dhcp scope bind <識別番号> <割当てるIPアドレス> ethernet <割当て先端末のMACアドレス>
・識別番号は"dhcp scope"コマンドで設定しているのと同じ数字に合わせる。
・コマンド行の先頭に"no"を付けるとそのコマンド設定は削除される。
・変更する場合は、古い設定を削除してから新しい設定を追加、という形で設定する。
③”dhcp scope option”コマンドについて
dhcp scope option <識別番号> dns=<DNSサーバアドレス>[,<DNSサーバアドレス>...]
・DHCPクライアントに通知するDNSサーバアドレスを指定している。
・"dns="の後ろにDNSサーバのIPアドレスを記載、複数指定する場合はカンマで区切って入力。
④最後の行に”save”と入力して、設定を保存する。
入力結果にエラーがないことを確認する。エラーがあった場合は入力内容を再度確認する。
おわりに
備忘録としてに記載しておきました。
誰かの役に立てれば幸いです。
管理人
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